副院長から全く新しい視点から職員のストレス対策を実施せよと要請がある

要請

このページは、ある心理士の取り組み(フィクション)の1話目です。現在8話まで話が進んでいます。

副院長からストレス対策の要請を受けたAさん

心理職は、様々な現場に配置されています。Aさんは、職員数1000名ほどの病院に勤務していました。ある日、副院長に呼ばれ、下記のような話がありました。 「病院では、ストレス対策を推進している。君の専門領域だと思うので、やってみて欲しい。通常の業務や他の委員会で皆手がいっぱいな面もあり、申し訳ないが、ひとまず一人でやってみてくれないだろうか。その代わり内容は君に一任する」

1000名規模の組織のストレスマネジメント

なんとも、まるで、Aさんが暇人であるかのような言われ方をしてしまいましたが、快く承諾し、直ぐに考えをまとめはじめるのでした。

ストレス対策と言っても、実はその幅は広く、1000名規模の組織のであれば、既に対策がなされている面もあります。もし、心身の不調で休職した職員の、復職までのスケジュールをどのように組むか、復帰の判断はどのように行うか、などAさんの職場ではこれらのことは、既にしっかりとしたシステムが出来上がっていました。

それでは、副院長は何をもって、ストレス対策ということを依頼してきたのでしょう。

これまでとは全く別なアプローチ

副院長の言葉を借りれば、「君にはシステムというよりは、啓蒙や具体的なストレス対処の面で、もう少しできることがないか実践してみて欲しい。職場の環境改善も重要なことだが、それには限界もあるし、また別な人がそれはずっと考え続けている。

これまでとは全く別な視点やアプローチを、心理専門職の立場から模索してもらえないだろうか」 副院長の考えは、何か今行われている視点とは別なことにあったようでした。 さて、このような活動は臨床心理士の専門性で言うところの、臨床心理的地域援助という専門性と関係してきます。副院長がAさんに依頼したことは、的外れではなかったのですが、果たして何か副院長が納得するような結果が出せるものでしょうか。

Aさんの迷いは広がります。

 

Author: banal